2011.09.13 卯年ご縁年
卯年ご縁年と言うことできっと秋には紅葉ツアーをするであろう月山に行ってきた。
この日は出るのに手間取り、月山駐車場着が12時という遅い山行。

辺りはいちめん白い霧に包まれている。
店をでる前に西の空を確認した時から想像はしていたのだが、いざ白さしかない山を目の当たりにするとなんともいえない挫折感が・・・

行きはリフトを使い登る。
登山道は整備され、歩きやすい木道がつづく。
しばらくするとガレ場が出現するが、何てこと無い感じである。
辺りが見えないのでもくもくと登っていると、2時前には山頂についてしまった。

さっそく山頂の神社にお参りしようとして中に入ろうとした時、
「ここから先はご祈祷を受けてからの参拝となります。」と初対面の白い着物を着た宮司さんに声を掛けられた。
怪訝そうな顔でおじさんの方を見ると《祈祷料500円》と書いてある。

駐車場をでる時に500円玉2個をザックに入れただけの僕は、
リフト手前で「環境保護協力金」と言う名の入山料を徴収され、リフト代550円(だったと思う)を払った為に宮司さんに支払うお金は持ち合わせていなかった。
「お金がないと神様にお参りも出来ないのか・・・」と現世で生きることの現実を突きつけられた僕は

お金が無いとは言えないので「んじゃ、いいです・・・」と言う言葉を宮司さんに返して、参拝をあきらめたのだった。


神社入り口のところにちょっとしたスペースが合ったので、愛用のガソリンコンロとパーコレーターをザックから取り出し、1980mでコーヒーを入れる。

山頂の気温は19.5度
熱いコーヒーが美味しい気温だ。

となりで休憩している会津から来たというご夫婦にもおすそ分けし、しばし談笑。

午後3時になるとリフトの最終が4時半であるためか、人が一気にいなくなる。
はなっから下りのリフトに乗る気の無い(と言うよりお金が無いだけ)僕は山頂小屋も閉まりひと気の無い山頂でさらに時間を潰す。
理由は無いのだが、なぜかそこにいることが楽しかった。
3時20分頃、急に辺りが明るくなり始める。
霧が薄くなってきている証拠だ。
それまで20mも離れると見えなくなっていた山頂の神社も霧の切れ間からすっきりと見ることが出来る瞬間も出てきた。
僕は無我夢中でシャッターを切りながら下山を始める。
霧の切れ間から雄大な山容が見えるようになる。
光が差し、それまでどす黒かった緑が一気に萌えるような緑に変化する。

思わずため息が出るくらい霧と太陽と山の緑のコントラストが美しい。

気がつくと前にも後ろにも誰一人としていなくなっていた。
4時15分
もうとっくに下りのリフトにみんな乗っているのだろう。

鮮やかな緑の山肌を独り占めしている満足感と風と虫の音に包まれている心地よさをかみ締めながらさらにゆっくり、ゆっくりと下っていく。

リフトを使わないコースを下ると、3~4本の沢を渡るところがある。
手ですくってみると、水は限りなく透明で且つ冷たい。
飲用に柄杓がおいてある沢もあり、そこで喉を潤し、顔を洗った。
なぜか生き返ったような気持ちになったのは言うまでも無い。(別に死んだわけではないが


5時10分
駐車場に到着。

着替えを済ませると夕日に映える白樺がオレンジに染まってこの上なく綺麗に光っている。


参拝するお金さえない僕に神様が哀れんでよい景色を見せてくれたように感じる一日だった。

追伸
今度はもう少し天気のいい日にもう少し余分にお金を持って登ろうと思ったのだった。




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